23May
葬式は故人を偲びながら送り出す儀式のようなものです。故人が生前どういった人物だったかによって、葬式の雰囲気も全く異なったものになります。また、病気などである程度死に向けての準備が整っていたケースと、突然死のような形になってしまった場合とでも全く異なってきます。
そこには故人とお別れをする遺族のメンタルがどのような状況になっているかが大きく関わってきます。もちろん、故人を偲ぶことには違いありませんが、遺族が気持ちの整理ができているかどうかによって全く異なったものになってしまうのです。
人が亡くなった時の喪失感は経験しないと分かりませんし、慣れることはありません。葬式の時にはまだ実感がわかなくて忙しく対応している間に葬式関連の行事が終わり、気丈に対応していたという印象を周囲に持たれることがありますが、その後の時間の経過とともに喪失感が襲ってくることも多いです。
遺族のメンタルケアは故人が亡くなった直前よりも、49日を過ぎた頃くらいが最も重要になってくるケースが多いです。特にメンタルケアを意識して何かをしなくてはいけないというわけではなく、ちょっと話し相手になりに顔を出すとかすると良いでしょう。喪失感は誰かと話をする中で徐々に薄れていきます。そういったさりげないサポートが重要ですね。